ハル@少年 神戸復活コンサート

★2001年1月17日。
3つの頭を持ったペガサスが神戸の街に舞い下りました。 ここでは私が感じた復活ライブ観劇記を書いてみますね。
19時03分、場内に「さら青」のインストが静かに流れ出しました。
神様からの素敵なプレゼント、最前列の私はもう興奮度200%!!
曲が終わると、ステージ上部のピンスポットが ちんぺいさん・べーやん・きんちゃんのスペースを順番に照らし出します。
そして3人がゆっくりとステージへ。
私はまったく無意識に「お帰りぃ〜っ!!」と叫んでいました。 この時すでに私の顔は涙でボロボロでした。

★3人がポジションについてからしばらく間があって…。
ちんぺいさんのするどいギターストローク!! そしてべーやんのハイポジションでのリードメロ。
そしてそして、きんちゃんのタンバのクレッシェンド!!
オープニングの「散りゆく花」…。
私はノリノリでしたが、目の前のべーやんの顔を見たら…。
「え??べーやん、もう泣いているの〜?」と思い、思わず 「べーやん頑張れ〜!」って心の中で叫んでました。

★曲が終わり、洪水のような大拍手&大歓声。 予定ではすぐに「愛の光」にいくようだったのですが…。
思わずちんぺいさんが笑顔で真上を見上げていましたねぇ。 きっと感無量だったのでしょうねぇ…。
ちんぺいさん、何を思ったのかなぁ? そしてべーやんが両腕で涙をぬぐい…。
私も、もらい泣きしちゃいそうで大変でした。

★「あいひか」「しらまち」と3曲が終わり ちんぺいさんが「ただいま〜」って言った言葉に 会場全員で「お帰り〜!!」。
これにはきんちゃんも 「本当にびっくりしたよ〜、打ち合わせもないのにこんなにみんなで言ってくれるなんて」
って言ってました。

★「あいひか」の間奏の直前。 きんちゃんがサイドスタッフに「もっとモニター音あげて!」てジェスチャーしてましたね。
「あれ?きんちゃん叩き辛いのかな?」ってちょっと心配しちゃいました。


★帰り道
あのラスト後楽園を思いだしました。
あの時はすぐ脇にちんぺいさん・きんちゃんが座って聞いていたんだよね。
でも今日はひとりっきり…。
でもでもち〜っとも寂しくないよね。
だってこれから始まるアリスだもんね♪

★この時、すでにきんちゃんは靴をコンバースに履き変え 衣装を替えてドラムセットに・・・。

★今だれ
ちんぺいさんのカウントと共に、すでに私は立ちあがっていました。
皮のジャケットから赤いワッフルTシャツに衣装を替えたきんちゃんが
ステージ中程にあった幕の向こうから最高にかっこいいドラミングと共に登場!
「愛されたくて〜残りものな〜の〜」部分、 オリジナル通り、ちんぺいさんが上パートを べーやんが下パートを。
ハモリメロもオリジナルのまんま。
ちんぺいさんが病気してからは、このパターンは 一度も聞けなかったから
まさしく「アリスが帰ってきた〜」って感じでした。

★冬いな
今だれから一気にこの曲が。
ライブでレコード通り、ティンバレスから始まったのもこれが初めてでしょうね。
あとギターフリークしか分からない内容ですが、
”忘れないあなたが〜”のコード進行が原曲通りになっていたのが、またまた嬉しかったです♪

★なみちか
この歌はアリスのヒット曲の中でも、一番可哀想な曲だったかな?
何しろヒットしていた時にちんぺいさんがお休みだったもんね。
・・・なんていう、その思いが自分の中にあったからなのか、
ソロ部分を歌っているちんぺいさんの顔が心なしか「涙」をこらえていたように見えたのは気のせいかな・・・。
「あの時はごめんね。これからはいっつも歌ってあげるよ・・・」って思っていたのかなぁ??

★ジョニこも
打ち込みに入っている「アージョーニ〜」のコーラスが先に始まっちゃったのはご愛嬌かな?
大歓声で皆さんほとんど気が付かなかったと思うけど。
でもアカペラっぽく始まるのもかっこいいよね。
この曲と10000ボルトを歌うべーやんの 嬉しそうな顔はまさしく10000ボルトの笑顔でしたね。

★10000ボルト
ジョニコモの「ただ嬉しくて〜」のフレーズから 一気にこの曲のイントロが。
ファースト武道館や当時のザ・ベストテンとかが 一気に蘇りました。
間奏後の手拍子だけになるところ、「うん、チャン、うチャ、チャン」が正解なんだけれども
べーやんがやると「チャン、うん、チャチャ、うん」になっちゃうのも当時からだったような・・・!?ふふふ♪
いやいやそんな細かいことなんて全然関係ないよね。 すっごく楽しかったなぁ。

★夢去りし街角
これは私の個人的な思い入れなんですが・・・。
間奏後のサビのドラムのスネア。
ここで全拍スネアを叩くのが この曲が盛りあがる隠し味なんですよ〜。 (1、2番は2&4拍のみなんですよ)
それで、そのきんちゃんのフレーズを聞くと・・・ もう勝手に涙の洪水が・・・。
目の前の3人がすっかりにじんでいましたぁ。 あ〜感動!!

★くるかじ
ちょっぴりだけオリジナルと雰囲気が変わったイントロ。
当時より大人っぽい雰囲気だったよね。
歌メロのきんちゃんのバスドラ&タムは当時よりも 力強さを感じたなぁ。
私は当時からサビに入る所のきんちゃんのドラミングが大好きでした。
ちんぺいさんが3弦を切っちゃったのはこの曲だったっけ?

★帰らざる日々
きんちゃんの傑作ピアノ!
あれって、リハでもよくやらかしてチンペイさんが笑いながら歌ってたらしいけれど、まさか本番でもやってくれるとはねぇ♪
でもみ〜んなのすっごい拍手でピアノの分までフォローしてすっごく一体感がありましたよねぇ。
べーやんもきんちゃんの近くまで行って演奏を見守っていたよね。
「眼を〜とじ〜る〜」の後の最後のピアノ。
拍手ではっきり聞こえなかったけれど多分きんちゃん違う音を弾いていたみたい。
きんちゃん曰く「照明の加減で鍵盤が全然見えなかったよ〜」ですって。

★遠くで・・・
べーやんの「スリーッ、フォーッ」、懐かしかったねぇ。
2番のサビのちんぺいさんのバックコーラス、 かなりオフで歌っていましたよねぇ。
あれ?もっとでっかい声で聞きたいなぁ・・・なんて思っていたら3番ではちんぺいさん、歌わなかったでしょう?
マイクからすっかり離れてギターを弾いているちんぺいさんを見て
「あっ、ちんぺいさんもべーやんの歌を皆と一緒に聞いているんだろうなぁ」 って思ってました。

エンディングできんちゃんが思いっきりドラムを叩き回して最後の「ジャァ〜ン!!」とやる直前に フラっと身体が傾いたんですよね。
よくきんちゃんがギャグでやる格好で思わずニコニコして見ていたんだけれど
後できんちゃんに「どうしたの?」って聞いたら 「うん、体重掛けすぎちゃったぁ…」だって。
かわいいよね〜、きんちゃんって♪

「とおきて」をみんなで手拍子しながら歌ったのって、
私の記憶では78年フォーク音楽祭全国大会で べーやんときんちゃんの二人っきりで演奏した時以来なんだけれど
どなたか記憶ございますぅ?

★チャンピオン
「とおきて」が終わって大歓声の中、 べーやんが6弦ギターから12弦ギターに持ちかえて。
ここでちんぺいさんがメンバー紹介を。
ギター小島さん、ベース岡さん、KB林さん。
そして堀内孝雄!!矢沢透!!谷村新司!!
大歓声の中、きんちゃんの重く鋭いバスドラが…。
ちんぺいさんの「行くよ〜!」の言葉と共に待ってましたぁ〜!!のチャンピオン!
“you’re king of kings” このフレーズは、当時べーやんと、バックメンバーの ”ありさん”こと松田さんのふたりが叫んでいましたよね。
今回はちんぺいさん、べーやんの二人でシャウト!! これがまたまたカッコよかったぁ〜♪
エンディングのコード進行も紅白の時とは違い オリジナルコードに戻っていて、これまた最高!!
大歓声と共に3人は舞台を後に・・・。


チャンピオンが終わり3人がステージから一度消えました。
もちろん会場にはアンコールの嵐が…。
どのくらい待ったのでしょうか? すぐに出てきたようにも、なかなか出てこなかったようにも思えるなぁ…。
大歓声の中、3人だけでまたまた登場です。
アンコールの嵐の中、舞台にはコンガ等がセットされていましたので最後はまた3人でやってくれるんだなぁ…って分かってはいましたが。
きんちゃんは前半で着ていた、とってもきんちゃんらしい色遣いの皮ジャケットに再び着替えて登場。
ベーやんはアリスキャップを逆さまにかぶり登場。
この日は全曲「懐かしい、懐かしい…」って紹介していたけれど まさしくこの曲は最高に懐かしい曲。
だって1枚目だもんね♪

★はしこい
この曲のイントロが流れると舞台の上から「ペガサス」が…。
当然私達み〜んなは大拍手。 本当にこの3つの頭を持つペガサスにはみ〜んな思い入れがあるんですねぇ。
このペガサスは今までのペガサスよりも翼を広げ気味のデザインなんですって。
もちろん「より羽ばく!」という意味なんでしょうね。
(色々調べると、翼が思いっ切り広げたデザインもありますけれどね…)

この曲をみんなで歌うと、やっぱりまた最後の後楽園を思い出しちゃいました。
あの時はみんなで歌ってもどうしても物悲しげだったもんね。
今日の「はしこい」は最高にハッピー!! これからも毎回演奏して欲しいですよね。
余談ですが、ベーやんがギター、ちんぺいさんときんちゃんが立て笛で…というバージョンもありましたよね♪
うんうん、懐かしい懐かしい。

★この曲が終わり、ちんぺいさんが会場に来ている仲間達を紹介。
杉田二郎さんや、鉄矢さん(この時には退席していましたが)達が紹介され、最後は大歓声の「ばんば〜ん!!」
やっぱりアリスにはバンバンがお約束ですよね。
この紹介コーナー、私は最前列だったので、ず〜っと後を向いたままだったのですが、
会場全体を見渡す事もできて、とっても幸せな気分でした。

★最後の曲は…もちろん。 「あすさん」。
右脚がうっ血しているから早くいきたい!ってちんぺいさんが笑っていたけれど
アンコールでこの曲を演る時にこんなにほんわかと、暖かくニコニコしながら 演奏が始まった事は今まで無かったんじゃないかなぁ?
3人の演奏が目の前に繰り広げられている時、 私はなにか泣きだしそうな、
それでいて幸せで、微笑みたいような、そしてそして見惚れてしまうような、ふし〜ぎな感覚でみていました。
手拍子をするでもなく、両手を胸の前にあわせて(想像するとあんまり素敵じゃないね!?) 乙女のように見ていた気がします。
この曲が終わり、再度のカーテンコールに出てきてくれた3人。
「みんな元気でいてね!」という言葉が最初は可笑しく、その内にとっても重く素敵な言葉に思えてきました。
これから続くアリスの活動を楽しむためには、 何はなくとも元気でいなくちゃね♪


★こうして夢のような時間は過ぎていきました。 コンサートが終わり、会場を後にして…。
次の日になっても、いや、実は今も…。
なんか『夢だったのかなぁ?』って思う瞬間があるんですよねぇ。
こんな不思議な体験は38年生きてきて一度も体験したことのない気持ちです。
あんなに一生懸命追いかけたアリスが帰ってきてくれた。
やっぱり僕の青春だった…いや、アリスのお蔭で今も青春できる。
何度か諦めようと思ったことも事実です。
べーやんが記者会見で言っていたように、もう触れてはいけないものなのかも…。 って思ったこともありました。
でも心の中ではいっつも…。
本当に僕達のアリスは帰ってきてくれたのですね。
阿雅左で何度もきんちゃんと話し、
「記者会見で『ホッとした気持ちです』って言ったのは、皆との約束を果たせたからだよ!」
って言ってくれた時には思わず涙が出そうでした。

★以上わたくしハルが観て、感じた『ペガサス降臨』。
最後までお読み頂きありがとうございました。

最後に少しだけ自慢させて♪
最後の最後のカーテンコール、きんちゃんが胸の前に右手の掌を上にして 前につきだしてくれた、あのポーズ…。
あれは最前列にいた私達夫婦に対して合図してくれたもの…。
って勝手に思い込んでいます。
きんちゃん、ありがと♪ これからもずっと元気でいてね♪

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